top > 働く障害者インタビュー「わたしのしごとば」 > 中山 和美さん

「前向きさ」と「積極性」が成功の鍵
中山 和美さん
| 障害部位 | 肢体障害 1級 |
|---|---|
| 性別 | 女性 |
| 年齢 | 26歳 |
| 会社名 | アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ株式会社 |
| 所属/職種 | みなとみらいオフィス/総務部/一般事務 |
人懐っこい笑顔が魅力的な中山さんは、今から約1年前にアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ株式会社に入社しました。総務部に所属し、インフォメーションコーディネーターとしての業務をこなしながら、プライベートでは車椅子マラソンの選手というアスリートの顔も持ち合わせています。
中山さんが病気による両下肢麻痺の障害を持ったのは24歳の頃。ちょうどキャビンアテンダントとしての夢をかなえて1年ほどが経過した頃でした。
学生の頃、英語を学びながらエアラインへの就職を目指していた中山さんですが、新卒での航空会社就職は難航し、卒業して一旦はホテルマンとしてサービスや接客の経験を経た後、念願かなってキャビンアテンダントの仕事に就くことができた・・・そんな頃だったのだそう。
「突然の病気のため航空会社を退社せざるを得なかったのはつらかったし悔しかったです。」中山さんは当時を振り返ります。
「前向き」「積極性」が成功の鍵
けれども「目標に向かって努力を惜しまない」といった真面目で努力家な性格は、卒業後に就職したホテルでの仕事ぶりにも現れていたのでしょう。航空会社を退社し半年ほどを治療と復帰のための準備に費やしましたが、もともと在職していたホテルは障害者雇用という形で中山さんの採用を快諾し、再度勤めることになりました。
「元いたホテルに自分で連絡をし、採用して欲しいと願い出ました。以前は料飲部での接客サービスなど体力仕事といっても良い業務内容でしたが、障害者手帳を取得してからは、販売部門での受付予約やWEB販売・管理・手配などのデスクワークを担当させてもらいました。」
「元々サービス業につくための勉強を中心にやってきていて、仕事もサービス業務中心だった私にとって、ホテルでのデスクワークは新鮮でしたが、初めての経験にとまどったり苦労もしました。
パソコンスキルもほとんどなかったので、一からのスタート。マニュアルや参考書を手にPCに向かっていたこともあります。けれど新しいことを学んで習得する楽しさもあり充実はしていましたね。
ただ、これからのことを考えてもっとスキルアップしたい・・・と思うようになりました。」
そんな中山さんは、2年目にキャリアアップを目的とした転職を考え始め、テンプスタッフフロンティアを訪れました。
希望条件は・・・
- 車通勤ができること
- 勤務地が近いこと(ホテルは新宿で勤務が大変でした)
- 勤務時間が9時から18時くらいまでの普通の時間帯であること
(サービス業の際は勤務時間が不規則だったため、そういった時間帯ではなく普通であればよかったとのこと)
の3点ほど。
自分のスキルを伸ばすため新しいことにもドンドン挑戦したいと思い、仕事内容・業界などは得にこだわらなかったと言います。中山さんの話を聞いていると「前向き」「積極性」の2つを持ち合せている女性・・・という印象を強く受けました。
面接でのポイントは「包み隠さず正直に」
転職活動では自分の希望条件を基に、応募企業をアクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ1社に絞った中山さん。面接では「前向きに意欲を伝えること」と「できること・できないことを包み隠さず正直に伝える」という姿勢で臨んだといいます。
「正直、PC操作やデスクワークなどはサービス業一筋だった私にとって“できる”とは言いがたいフィールドでした。そのことを面接では包み隠さず率直に話したつもりです。
そんな、自分のスキルの無さをさらけ出す反面で、入社したら挑戦したいことや伸ばしていきたいと思っている分野など、積極的に伝えました。
あと・・・“やる気はあります!”という意欲も忘れずにPRしましたね。」
そんな中山さんに対し、会社側も入社後の業務内容や就業条件・現時点での職場環境なども具体的に教えてくれ、自分自身も納得した上で入社を決心することができたのだそう。お互いが「包み隠さず正直に」話をすることにより、後々の問題点も事前にクリアすることができるようです。
その甲斐あって、現在ではほとんど環境面の問題なく勤務ができていると言います。
また、3ヶ月に一度の通院には通院特別休暇を使用したり・・・と制度や待遇のほうも充実していて安心して働けています。これも、入社時・入社後に自分の希望するところをきちんと会社側に伝えていたためです。
“コミュニケーション”と“達成感を味わう瞬間”を大切に
中山さんのここでの仕事はインフォメーションコーディネーター。各部門の情報を社員に伝えるお仕事です。
「主にメールを使用して全社員に総務部からの様々な情報やニュース・連絡事項などを配信する仕事です。
ニュースレターは1ヶ月に1度配信していますが、発信元のチームや担当者から記事を預かり、それを見やすいよう、読みやすいようにレイアウトを施してから配信します。
このような業務は初めての経験だったので、最初の2ヶ月間の準備期間に少しずつ慣れて・・・周りの方に教えてもらいつつ・・・といったカンジで少しずつ前進しています。
他にも社内のサイトの管理・修正や社内にあるデジタル画面(各階に設置されていて休憩時間などに社員が閲覧)に流すデータを作成したり・・・今は、自分の期待していた“スキルアップ”が現実のものになっているのを実感しています。
各部署・各担当者との情報のやりとりが発生する仕事なので、いろいろな社員の方々とのやりとりがありコミュニケーションの大切さを日々感じています。
不明なことがあってもあいまいなままにはせず、ひとつひとつきちんと明確にするようにしています。スキルもですが、人とどう付き合っていくか?・・・“コミュニケーション”が働く上で非常に重要ですよね。」
“コミュニケーション”を大事にしながら取り組んでいる中山さんの仕事にはニュースレターの配信という“期限”のある仕事もあります。スケジュール通りに仕事を終えたときが達成感を味わえ、ホッとする瞬間なのだそう。
原稿を担当者に満足してもらえた時にはやりがいも感じられ、直属の上司が自分を必要として依頼してくれた仕事に責任を持ってキッチリやり遂げられた時には存在価値を実感できモチベーションも高まると言います。
学びながら一歩一歩ステップアップしていく中に、こうした瞬間が散りばめられていることが、中山さんの前進につながっているようです。
プライベートも大切な要素
プライベートでは、車椅子マラソンに力を入れ精力的に活動している中山さん。仕事を終えてから週4~5回練習しているのだそう。2年半ほど前に「何か打ち込めることが欲しい!」と思い始めたと言います。
「元々じっとしているのは好きじゃないんです。車椅子マラソンに出会い、レースに参加したり身体を動かすことで、気持ちもより前向きに元気になった気がします。」
大会で大分・兵庫・仙台など地方にも出向くのだそうです。
「本来苦しいのは好きじゃないので、楽しみながらやっています。仕事もしっかり、競技もしっかり・・・ちゃんと両立していきたいですね。
仕事では、最近職域に含まれてきた“アクセス”についても知識とスキルを身に付けたいし、工数管理をしっかりして、効率よく業務をこなしたいと思っています。競技では、いつかパラリンピックに出たい・・・という夢に向かって、仕事とのバランスをとりながら練習に励みたいです。
何かしら目標を持って、チャレンジをしていく気持ちだけは忘れずに。何事も最初の一歩を踏み出すのは確かに勇気がいることですが、踏み出すことによりその先に楽しいこともたくさん待っているからその価値は十分あります。
とにかく“前向きに”“積極的に”行動を起こすこと・・・、それが大切なのではないでしょうか?」
- アクセンチュア株式会社の企業インタビュー
- ■アクセンチュア株式会社企業インタビュー


