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H.Yさん
| 障害部位 | 聴覚障害 2級、内部障害(心臓機能)3級 |
|---|---|
| 性別 | 女性 |
| 年齢 | 28歳 |
| 会社名 | TOHOシネマズ株式会社 |
| 所属/職種 | 人事部人事室/人事事務 |
Hさんは生まれつき心臓機能の障害を持っていました。5歳の頃、その心臓の根治手術を行い、それまでは身体を少しでも動かすのが困難・・・といった症状が改善されましたが、施術の後遺症により聴力障害を負ったそうです。
9歳の頃から急速に低下した聴力は、現在は右耳に装着している補聴器を頼りに生活する状況ですが、心臓の機能のほうはだいぶ回復し、学生時代にはバドミントン部に所属して運動するまで元気になりました。
「手術の後、聴力を失った瞬間のことは今でも記憶に残っています。けれど、心臓の手術をしたことにより、みんなと同じように元気に学校に通いスポーツもできるようになったことにはとても感謝しています。風邪もあまりひかず、熱で学校を休むようなこともなく、免疫力は高いみたい。とにかく身体は丈夫です!」
身体は小柄なHさんですが、明るい性格と溢れるバイタリティーで、誰からも好かれそうな女性でした。
もともと「人の喜びに関わる仕事」に就くことを望んでいたHさんは、エンターテインメント業界・サービス業界での経験が豊富でした。
今回の転職のため人材紹介会社を訪れた時点では、コンピューターゲームメーカーでの事務(精算処理・名刺作成などの庶務)や、3年半勤めた旅行業界での営業アシスタント(鉄道チケットの発券業務・出入国に関する業務、行程票作成業務など)およびバックオフィスでの一般事務(各部門の精算処理・庶務・福利厚生関連業務など)を通して、着実にキャリアを積み上げてきているところでした。
「転職を考えたきっかけは、スキルアップです。以前より得意だったPCをもっとメインで使用できるような業務に就きたかったこと、そこでPCスキルを磨きたかったこと、またそれまで庶務的なお仕事が多かったので、同じ事務でも専門性があるような職種だとよりいいなぁという思いからの転職でした。もちろん、大前提として“人の喜びに関わる仕事”という条件はありましたけど。」
特に、就業条件やオフィス環境へのこだわりは無いHさんでしたが、「自分自身の成長」「人の喜びに関わる仕事」という目的を遂げる・・・という条件のもと、希望していたエンターテインメント業界であるTOHOシネマズの人事室への就業が決定しました。
Hさんは、とにかく「自分」をしっかりと持っていて、常に笑顔で人と接することができ、そしてコミュニケーションに対する積極性のある女性。採用面接の際も「とにかく“笑顔”を忘れずに、面接官の方には自分の素直な気持ちを話すように心がけました。」と言います。
そうした「周囲と円満にやっていけそうな雰囲気」も併せた彼女の人柄がスムーズな転職に結びついたとも言えそうだと、営業担当者は当時を振り返りました。
ここTOHOシネマズ人事室でのHさんの業務は、精算処理・庶務などPC・特にメール操作を必要とする仕事や、勤怠管理などの労務管理など専門性のある事務も任されるようになってきたそうです。
「最近では保険関連の業務にも一部携わっています。保険関連の仕事は未経験でしたが、真面目に取り組みながらその中でコツコツと知識を増やし経験を積んでいきたいですね!
堅苦しくも無く、居心地の良い環境の中で、仕事に対するやりがいを感じる瞬間も多いです。締め切りのある仕事を無事に終えたとき、引き受けた仕事をやり遂げ“ありがとう、助かったよ”という感謝の言葉をもらえたとき、そんな瞬間が訪れるのが仕事に対するモチベーションですね。」
「居心地の良い環境」で働くために、Hさん自信も努力していると言います。例えば、常に笑顔は絶やさない。そして、基本的には口話法でコミュニケーションをとるようにしていること、大切なことや重要な箇所については誤解や不備が発生しないようキッチリ筆談を用いてやりとりをしていること、周囲のメンバーの協力のもと、とにかく「積極的なコミュニケーション」を大切にしているそうです。
「ずっと健常者の方に囲まれて育ってきたということもあり、会社の同僚や上司の方との付き合い方もわかっているつもりです。
悩みや困ったことがあったら、まずは自分で解決するように努力しています。みんなそれぞれ仕事を抱えていて忙しいはずですからね。
“なぜ困っているのか?なぜ悩んでしまっているのか?”を自問自答しながら原因を探ってみると、意外と簡単に答えが見つかったり、解決方法がわかったりするものです。
また、周囲の人たちに協力をして欲しい時は、期待するというだけではなく、相手の立場にも立ってみる。そして、自分が何を求めているのか、具体的にどんなことをして欲しいのか?がきちんと伝わるように働きかけています。」
休みの日は友達の子供と遊ぶことが多いというHさん。子供が自分に甘えてくる姿が愛しく、子供からは笑顔とパワーをいっぱい与えてもらっていると言います。それが「明日もまた頑張ろう!」という活力になっているとのこと。
やはり将来的には結婚をして自分自身の子供も授かって・・・と、幸せな家庭を築いていくという夢も掲げているそうです。
「障害を持っているからといろいろなことを諦めていたらもったいない!私は友達とカラオケにも行くし、歌いだすとマイクを放さないことだってあります。5時間歌い続けたこともあったんですよ!音楽も大好きで良く聴いています。
学生のころ、手話の勉強をしたことがあり、聴覚障害を持っている友人とは手話を利用してコミュニケーションを取り合っていますが、自分で聴いて、言葉を発することが大事ですね!人と話をしたり、お腹から声を出して歌を歌ったり・・・それって心身ともに元気でいるためにも本当に大切なことだと思っています。」
大好きな仕事を続けて行くにも、結婚&出産という経験をするにも、まずは「心身ともに健康」でいることが第一・・・ということで、日ごろの健康管理にも気を使っているというHさん。
会社からの帰路では、隣駅まで一駅歩いたり、なるべくエレベーターやエスカレーターは使用せず階段で上り下りをしたり、栄養バランスの取れた食事のため料理にもチャレンジしたり・・・と、日々の生活でも工夫をしているのだそう。
自分自身のモットーを掲げ、それを大切にしながら、「障害を持っているからこそ人一倍頑張りたい!」という気持ちを常に持っている、とにかく前向きな女性でした。