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障害についての理解を求め、希望を伝える・・・これが必須
O.Tさん
| 障害部位 | 精神障害 3級 |
|---|---|
| 性別 | 男性 |
| 年齢 | 36歳 |
| 業種 | 人材派遣会社(テンプグループ) |
| 職種 | 事務部門/総務事務他 |
現在の人材紹介会社に入社する前は、障害者施設で介護職員として勤務していたというOさん。当時、すでに障害者手帳を取得していましたが、採用の際には特に手帳を使用していなかったとのこと。そのため、あえて周囲に障害についての話をすることもなく、一般の方と同じ条件で勤務していたそうです。
障害だけでなく、持病で腰痛も持ち合わせていたため、他のスタッフと同じようにシフト制で早朝や夜遅くまで勤務したり、また体力を使う仕事もこなさなければならない状況は心身ともにキツかったと言います。
「私の場合、睡眠をキッチリとる・・・というのが病状を安定させるためには必要不可欠です。そんな中での深夜に及ぶ勤務は、体にも負担がかかる・・・と感じたため、退職を決心しました。」
体調・病状を冷静に受けとめ、障害者手帳を使っての転職に!
今の会社への転職に際しては、年齢的にも体調的にも、そして今までのキャリアを考えても、一般採用では難しいと判断し、障害者対象の求人への応募を中心に活動したそうです。そして、障害者雇用を積極的に行っているこの会社の“働きやすそうな雰囲気”が決めてとなり、入社に至りました。
採用面接を振り返り、Oさんはこう語ってくれました。
「それまでの経歴が、希望する職の業務内容に直接関係するものでなかったので、とにかく働く意欲・ヤル気を前面に押し出してアピールしました。この会社に入ったら、こういうことをやりたい、こんなところで自分の能力が発揮し会社や人の役に立ちたい!・・・と、面接官に『この人だったら積極的に仕事を覚え、根気良く取り組んでくれそうだ』と思ってもらえるよう、自分を表現したつもりです。」
障害への理解を求め、希望を伝える・・・これが働く上での必須条件
Oさんの仕事は、総務事務と庶務がメイン。伝票の起票、携帯電話や備品の管理、印刷物の手配など幅広い業務を担当しています。まだ入社4ヶ月あまりですが、すでにそれらの業務は順調にこなせるようになり、現在は新しい仕事を習得しているところだと言います。
「前職では体力的なキツさや、周囲に障害を告白していなかったことによるメンタルな面での辛さも経験しており、正直言って今回の職場で働くにあたっても不安を抱えていました。けれど、実際に勤務がスタートし、期待通りの現場だったこと、上司はじめ周囲の理解もあることに働きやすさを感じています。人間関係もとても良いですね。障害についてきちんと話をし理解を求め、自分が苦手とする状況や配慮して欲しいことを伝えておくことは、仕事で力を発揮する上で非常に大切なことだと痛感しました。
時間的な余裕を与えてもらえますし、新しいことに取り組む際も不安や焦りを感じさせられることもありません。今は、過度な負担や無理をすることなく、普通に勤務できています。」
今を大切に、今を一生懸命に、それが将来につながる
「今の会社にはまだ入ったばかりなので、目標を見据えて・・・という状況になるまでの余裕はちょっとないかなぁ・・・」と言うOさん。
現在は、とにかく目の前の仕事をいち早く習得し、正確に効率的にこなすことに全力で挑んでいるとのことです。
自身の持つ障害には、先々のことを考えると不安を感じてしまう・・・という特徴があるので、あえて将来的に何をやりたいか?といったようなことはまだ考えず、今の職場環境を大切にし、一生懸命長く働いて行きたい、そして正社員登用にチャレンジしたいのだと言います。
「将来のことは考えず・・・」と言いながらも、きちんと明確な“正社員になる”という目標を定めているOさんは、自分でも知らず知らずのうちに前向きに、積極的に今の仕事に取り組んでいるようでした。
そういった良好な環境の相乗効果のためか、「今は病状が安定していて、精神的にも非常に落ち着いてきているんです!」と、嬉しそうに語るOさんからは完全復活に近いものを感じさせられました。


