働く障害者インタビュー「わたしのしごとば」

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自分の天職に出会えるきっかけづくり

W.Iさん

障害部位 精神障害 3級
性別 男性
年齢 43歳
業種 人材派遣会社(テンプグループ)
職種 事務部門/総務事務他



人材派遣会社で働くWさんは、ソフトウエア研究開発のキャリアを持つ43歳。そのキャリアを積んでいる途中で、仕事のハードさから統合失調症を患い障害者手帳を所有することになったと言います。
学生の頃に学んだ経営工学の知識を活かしたいと、ソフトウエア研究の道に進みましたが、現場は想像していた以上に過酷な環境。深夜までの残業も頻繁にあり、始終パソコンを見つめて・・・といった職場環境は自分には向いていなかったのかもしれない・・・と、Wさんは当時を振り返りました。


貴重だった“休養期間”、人との出会いも大切に

オフィス風景病状が進んだことが原因で6年勤務したソフトウエア研究の仕事から離れ、数年間は休養と治療に専念しました。その後、授産施設に通いながら社会に出て働くための準備を進めていたそうです。

「今思えば、休養期間と授産施設で過ごした期間は自分にとって大切な時間でした。心も病状も落ち着いて、“また働こう”という行動を起こす気持ちになったのですから。そして施設での出会いも今の自分につながるきっかけになった貴重なものだったと思っています。」

現在の会社に入社して3年目を迎えるWさん。入社のきっかけは施設での先輩が同社で就業しており、働きやすく人間関係も良好な職場だと勧めてくれたことだとのこと。
それまでのIT業界におけるキャリアを武器に採用試験・面接に挑んだWさんは、見事内定を勝ち取り今に至っているそうです。

「実際に今の職場には“いごごちの良さ”に、非常に魅力を感じています。通院などの配慮もあり時短勤務の制度を利用しているので、病状も安定していて気がつけばもう3年目に入っていました(笑)。業務内容においても、前職で培ったPCスキルや知識が役立っています。自分に合った会社に勤められていることに感謝しています。」

会社からの配慮には仕事で応える!

Wさんの仕事は、人材派遣会社で営業活動の要ともなるデータ集積・加工業務です。WEBサイトから情報を収集して、それをエクセルに落とす作業がメインなのだそう。普通に手作業で行うと何時間もかかる作業を、持ち前の知識を活かして、ほんの数分で完了してしまうようなマクロ組みも行ったと言います。時短勤務を利用しているだけに、できるだけ効率的に仕事をこなし、勤務時間以上のボリュームで仕事ができるよう工夫しているそうです。データ収集以外にも担当している契約書管理や備品在庫管理・発注業務についても同様に、一日の業務スケジュールをきちんと決めてそれに従って進めていく・・・など、 “効率”を常に意識して臨んでいると言います。

「会社の配慮により、自分の都合に合わせた時短という条件で働かせてもらっていますから、それなりの努力で応えたいと思っています。なので、限られた時間内でいかに効率的に業務を進めるか、それがポイントですね!また、このことは、私自身の“集中力が無い”という短所もフォローしてくれる重要なポイントなんですよ。」

心を落ち着かせる・・・それが、自分の天職に出会えるきっかけに

特に職場環境における問題点などはほとんど感じていないというWさんの専らの悩みは、困難な作業や工数のかかる業務をどうやって改善してスムーズにこなせるようになるか?という点。また、悩むだけにそれが解決したときに感じる喜びややりがいはひとしおだそうです。

日々考えることや悩むことが、ほとんど仕事・業務だけに向いている・・・というのは、本当に自分に合った仕事、自分に合った職場に出会えたからこそなのかもしれません。

「前職を辞めたときには将来のことを考え苦悩した時期もありますが、長期間に及んだとしても、決して焦らずにシッカリと心と身体を休めるべきだと思います。時間が解決してくれるのを待つ・・・というのも大切な治療の一環ですから。休みを取って、自分の好きなことや興味あることを行うことで心に栄養をたっぷり与えてあげると復活も早くなるはずです。そうすれば、またヤル気も沸いてきますよ!」

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