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段階を踏んで着実なステップアップを!
D.Tさん
| 障害部位 | 精神障害 2級 |
|---|---|
| 性別 | 男性 |
| 年齢 | 36歳 |
| 業種 | 人材派遣会社(テンプグループ) |
| 職種 | 総務部門/事務 |
Dさんは、24歳の頃、あるできごとがキッカケとなり総合失調症と診断されました。
それ以来しばらくは日雇い労働などで働いていましたが、時を経て病状が落ち着いてきたこともあり、まずはリハビリテーションプログラムを受けることにしたそうです。
プログラムの一環として、実際に企業で仕事をしながら社会生活で必要な体力や常識・立ち振る舞いなどのマナーを身につけることができる「過渡的雇用」を体験し、自信を得た上で改めて障害者手帳を取得しての就職活動をスタートしました。
段階を踏んで着実なステップアップを!
いったんは駅売店の運営管理を行う会社で、レジへの商品情報の入力作業をメインで担当しましたが、給与面の問題と仕事の幅を広げたいというキャリアアップへの意欲から転職を決意したそうです。
その後、障害者専門の就職説明会で出会ったのが現在の人材派遣会社。他にも4社に応募をしたそうですが、自分と同じような障害を持つ方の雇用実績も多数あり、働きやすそうであると感じたことから、この会社への入社を決めたといいます。
Dさんは、まだ入社して半年ほど。
「今のところ、自分自身まだまだ新入社員のような気持ちです。ようやく環境や仕事に慣れてきたかなといったところ。これまで経験してきた仕事が決まったデータの入力などの単純作用だっただけに、自ら考え行動し、そして工夫しながら改善し・・・といったような“総務”というポジションは今回が初めてなので、わからないことだらけです。“これだけやっていればよい”というのではなく、応用力も身につけなければなりません。
社員と積極的にコミュニケーションをとる必要性があったり、周囲への気を使うことも多いので、私にとってはチャレンジングな職域だと感じています。
けれど、焦らずに自分のペースで着実にステップアップできればと思っています。」
今の仕事にハードルの高さを感じているというDさんですが、前職と現職の仕事内容を比較してみても、確実に幅が広がっていて、当初の“キャリアアップをしたい”という転職目的がかなえられるフィールドにいることは確かなようです。
ひとりで解決しようとせず、周囲のサポートに頼ることも大切
管理部門に所属し、具体的には購買書類のデータ管理や社員研修の受け付け業務他、役割分担した総務業務を請け負っているDさん。最近は、新たに社員の名刺を作成する仕事も任せられることになったと言います。
「新しい仕事が舞い込んできたことに対し、いろんな意味でドキドキしています。次のステップにチャレンジできる嬉しさがある反面、きちんと仕事を覚えられるか?デリケートそうな機械を問題なく使いこなせるか?間違いがあってはならない“名刺”を正確に作ることができるのか?と・・・これは自分の持つ病気の特徴かもしれませんが・・・不安に駆られることも多いのです。」
ある意味、Dさんの強い責任感がかえって不安を駆り立ててしまっているのかもしれません。けれどもそんな時は、自分の障害に対する理解のある上司に、その都度相談をしているとのこと。今回の名刺作成業務にしても、まずは少ない枚数からスタートして徐々に数を増やしていくようにしてもらえたり、スピードよりも正確性を重視して落ち着いて仕事を進めるようアドバイスがあったり・・・実際の業務の面だけでなく気持ちの面でも心強いサポートがあると言います。
「障害のせいもあり、心配や不安を抱えてしまうのは仕方ないことだと自分自身で納得しています。けれどもそれをひとりで消化しなきゃ・・・と自分を追い詰めるのではなく、周りの人にも協力してもらいながら、ひとつひとつ解決していくようにしています。
そして、将来的にはもっともっと職域を広げて、様々なことに柔軟に対応できるようになりたいですね!自分には周囲のスタッフがついていてくれるんだ・・・という安心感のもと、やりがいを感じながら、のびのびと仕事ができるようになれればいいなと思っています。」
最初の夢は一人暮らし。一歩一歩近づいていく
「ちっちゃい夢ではありますが、ゆくゆくは一人暮らしをスタートして自立したいと思っています。そのための第一歩として、一人暮らしに不可欠な“安定した収入の確保”といったひとつの目的を果たせそうな段階にきています。
次のステップとして、仕事をさらに充実させると共に、休日のジム通いも続けながら、体調と気持ちも安定させて、早く夢をかなえたいですね。」
と言うDさんの話を聞きながら、夢が現実になる日はそう遠くないのでは?と感じました。


