働く障害者インタビュー「わたしのしごとば」

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キャリアアップにも日常生活にも・・・障害者手帳を有効活用

M.Kさん

障害部位 上肢・下肢障害 3級
性別 女性
年齢 44歳
業種 人材派遣会社(テンプグループ)
職種 営業部門/人材コーディネーター



15年ほど前から上肢・下肢に障害を持つMさんは、マンション管理会社などいくつかの企業での就業を経て、今の人材派遣会社に転職しました。障害者手帳を使用しての転職は今回が初めて。もともと情報収集を目的とした手帳取得でしたが、それがスムーズな転職に結びついたそうです。

新宿の会社に勤務していたころ、座間市に在住するMさんは通勤が辛くなったため退職。通勤に使う体力や労力を仕事で使用したい!という気持ちから、通勤距離が短いことも、今の会社に決めた理由のひとつだそうです。



転職には経験を活かす!経験はいろんな形で活かせるはず

もともと、事務経験が長く、大手の企業でも、中小の会社でも就業したこともあるため、いろいろな職場環境・会社組織を知っているというのも、今のコーディネーターの仕事に非常に役立っていると言います。

面接では、そういった豊富な経験を積極的にアピール。転職が数回ある・・・というのは、普通だと不利に捉えそうな経歴ですが、「転職経験、複数企業での就業経験こそが、仕事をしていく上で役に立つのだ」と逆の発想に切り替えたそうです。
実際に現在の実務において、仕事を希望している方に対し個々に適した職場環境の求人を案内したり、就業先のイメージを具体的に伝える時に、自分の経験は貴重だ・・・と感じているとMさんは言います。

忙しい毎日を乗り越えられるのは周囲の配慮と、ストレス発散

「転職活動当時は、派遣会社とはいったいどんなところ?と、自分自身が派遣社員で働いた経験もないだけに、全く未知の世界だったため、今の忙しい環境も予測できませんでした。
それが逆に功を奏して、入社への決心がついたのでしょうね。
もし、この業界の大変さを知っていたとしたら・・・きっと選ばなかったでしょうから(笑)」

入社後、障害について周囲からのサポートを必要とするシーンはそれほど無いまでも、体調が悪いときに早く帰ることに対しての理解や、夜間の時間を避けたシフトにしてもらっていることに、感謝していると言います。
そうした勤務時間帯に対する配慮があるからこそ、障害を持ちながらも、忙しいコーディネーターの仕事を続けられているとのことでした。

毎日、仕事では多忙なMさんですが、やはりやりがいを感じる瞬間がたびたび訪れるのが、モチベーションになっていると言います。希望通りのお仕事を紹介し、無事就業していただいたとき、それに対して喜びの声を聞いたとき、もちろん数字的な目標を達成したときにも。

「ただ、この仕事は、喜びも都度訪れるのですが、終わりが無く常に追われている感じがします。“仕事の区切り”という物があまり無く、自分の業務を振り返ったり納得するための時間や余裕が無いのです・・・。正直、時々息切れしそうになることもありますね。」

そんな時には、友達とパーっと遊びに行くか、一人で夜中に思いっきり泣いてスッキリするか・・・(笑)。そんな風に、上手にストレスを発散させていると言います。 自分の気持ちが楽になる一番の方法を知っていて、活用しているのが忙しい毎日を乗り切っていく秘訣かもしれません。

障害者手帳取得のメリット

Mさんが障害者手帳を取得したのは、この仕事に就く前ですが、今振り返ると手帳をもらうことにして良かったと感じていると言います。

「最初は手帳を持つことに抵抗がありました。けれど、今思えば、手帳を持ってないときのほうが不安でしたね。会社勤めをしていても、通院や体調の事情で、遅刻・早退・欠勤を余儀なくされることもあり、それが非常に肩身が狭かったのです。けれど、手帳を所有しているということで、そういった事情は楽に受け入れられ、時間的配慮も受けられるようになりました。」

「使えるものは使ったほうが良い!というのが私の考え。障害者手帳は社会で働いていくにあたっては強みになると思っています。だって一生懸命に自分の障害についての説明をしなくても、手帳がある程度のレベルまで証明してくれのですから。障害を周囲に話していなかったころより、数段気が楽になりましたよ。」

障害者手帳を持つメリットをMさんはこのように語りました。

「私は障害を持った当初は、このまま症状が進んで将来寝たきりかも?などと考えたこともあります。確かにそのころはひどく落ち込みました。
中途で障害を持った人は、困惑もするでしょうし、悲観的にもなるかもしれません。けれど、落ち込むときは徹底的に落ち込んでいいのでは?と思っています。底までたどり着いたら、後は上に上がっていくしかない、前向きになるしかないのです。自分の障害をしっかりと受け入れて、納得して、うまくそれと付き合いながら進んでいくべきですよね。
その第一歩として、ぜひ、手帳を取得して、上手く利用して自分の行動の幅を広げて欲しいなぁと思います。
行動すれば世界が広がります。人と話せば世間も広くなります。動けば身体も元気になりますからね!」

「将来は障害者専門の人材紹介の仕事、または障害者の方の就業をサポートするような仕事をしたいと思っています。
その目標のためには、今までの自分の経験、今の仕事が非常に役立つはず。だからこそ、現在の業務ひとつひとつを大切に、一日一日を充実させて、次のステップを目指したい、そう思っています。」

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