働く障害者インタビュー「わたしのしごとば」

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学習・資格を活かしたキャリアチェンジ

N.Hさん

障害部位 視覚障害 3級
性別 男性
年齢 38歳
業種 特例子会社(テンプグループ)
職種 リフレッシュルーム/ヘルスキーパー



先天性の視覚障害を持つNさんは、リフレッシュルームのヘルスキーパーとして活躍する38歳。「もうすぐ第一子が生まれるんですよ!」と、父になる喜びをかみしめつつ、責任も感じ、仕事に対してもさらに意欲的になっている様子がうかがえました。



新しいことへの挑戦、学習・資格を活かしたキャリアチェンジ

Nさんの職種である「ヘルスキーパー」とは、社員・従業員の健康維持のためマッサージなどを施術する仕事です。

ヘルスキーパーという専門職に就く前は、廃棄文書の回収や製紙工場への搬入物の仕分けなど、軽作業の仕事をしていたとのこと。けれども、重い物を持つことは緑内障にとってあまり歓迎される作業ではなかったため、視力がさらに弱くなってしまったと言います。

それを機にNさんは、マッサージが学べる専門学校に3年間通い、そこでマッサージ・針・灸・あん摩・指圧師の資格を取得しました。卒業後に今の会社へ入社。ヘルスキーパーとして新たなスタートを切りました。学校で勉強したこと、また所有する資格を活かしてのキャリアチェンジに成功したわけです。

ヘルスキーパーは視覚に障害のある方の間では人気の職種で、かなりの倍率、狭き門。転職活動中では合計20社以上も応募したそうで、難しい職種にチャレンジしていることを痛感したとのことでした。

そんな時、ちょうど現在の会社がリフレッシュルームを開設するタイミングと重なり、そこで募集していたヘルスキーパー職に就くことができましたそうです。

企業内ヘルスキーパーへのこだわり、ならではのやりがい

Nさんが、街中にあるマッサージ店ではなく、企業内でヘルスキーパーになることを強く希望したのには、確たる理由がありました。

「企業内のリフレッシュルームには同じ社員の方が継続して長期間通ってきます。だから、ひとりひとりの患者さんをしっかりと続けて診ていくことができるのです。そこが一番の魅力ですね。身体に問題を抱えて訪れ、話を聞いて、治療のためのプランをたて、それを実行する。そして継続しながら、その方の容態が徐々に回復していく様子を見ていける・・・一貫してひとりひとりの治療に関わっていけます。
もちろんその分、責任も重大になりますが、だからこそやりがいを感じます。身体が楽になって喜ばれる、悩んでいた痛みから解放されて感謝してもらえる・・・そんな時はヘルスキーパー冥利に尽きる思いです。」

“ただのヘルスキーパー”じゃ満足できない、プラスαを提供したい

「ヘルスキーパーがマッサージや指圧によって身体を楽にしてあげるのは、仕事として当たり前のこと。私はそれだけでなく、プラスαの何かを提供できるヘルスキーパーになりたいと思っています。 たとえば、疲れていても私が話を聞いてあげるだけで心が軽くなる・・・精神的にも癒しを与えられるよう、普段から心がけています。ほかにもBGMだったりアロマだったり・・・今後もいろいろと提案して取り入れていけたらなぁと思っています。」

あえてアナログな手段で業務上のミスを防ぐ

込み合う日には1日で10名を担当することもあるという忙しさ。肉体的な疲れについては既に慣れ、逆に時間をあけたりせず、連続して施術をしているほうが疲れを感じないのだそう。
また、今の仕事は障害を気にする必要も無く、自分にぴったりの仕事だと言います。現場には同じく視覚の障害を持つスタッフが働くため、文字を使ってのコミュニケーションの際は紙に大きな字を書く、もしくは書かずに口頭で伝達するなど、あえてアナログな手段をとることにより業務上のミスを防いでいます。

「サービスする側にミスがあったり業務が滞ったりしたら“サービス”になりませんから。日ごろから工夫・改善して私たち自身も働きやすい職場環境を作ることを心がけています。」

将来は、開業するより、今の会社のリフレッシュルームで長く働きたいとNさんは言います。あくまでも“企業内ヘルスキーパー”にこだわっていて、また誇りを感じているのがわかります。

「日々の業務が自分のスキルアップ・キャリアアップにつながるので、これからもひとりひとりの患者さんに対し、毎日大切に丁寧に取り組んでいくつもりです。」

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