働く障害者インタビュー「わたしのしごとば」

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今までのキャリアを活かした取り組み

I.Yさん

障害部位 聴覚障害 2級
性別 男性
年齢 34歳
業種 特例子会社(テンプグループ)
職種 事務部門/事務



3歳の頃から聴覚障害を持つIさん。
短期大学(3年)ではデザイン学科で機器・プロダクトデザインの勉強をしていました。
当時は車のデザイナーになりたいと思っていました。が、実家が大阪のため東京での自動車会社への就職はあきらめ、地元の会社で3年間プロダクトデザインの仕事をしていました。
その後、新たな分野で活躍したい・・・という意欲を抱き、転職活動をスタート。縁があって今の会社での就業を決め、現在入社3年目を迎えたところです。



今までのキャリアを活かした取り組み

オフィス風景Iさんが担当する業務は、知的障害者が所属するチームでの業務管理。ジョブの振り分けや、シフト等のスケジューリング、またグループ会社や他企業に提案する講習会の企画から運営、副講師も担当しています。
聴覚障害ということで、メインは内勤・事務処理ですが、他社員とチームを組んで、外出することもしばしば。自分の得意分野である経理・会計などの事務的なことを積極的にこなし、一方で打ち合わせ・サービス等の分野においては、それを得意とするスタッフに任せて・・・と、長所を活かしていく形でのチーム体制が働きやすさのポイントだそうです。

Iさんが担当している各社での講習会は、自社のノウハウを基にした接客サービスの研修です。副講師として、講義内容の企画から当日の運営、また講習会を売り込むためのプレゼンテーションやそのための資料作成なども手がけています。

「この講習会は有料で開催するもの。自分が携わる仕事がビジネスとして会社の売り上げだけでなく、イメージアップやPRにもつながっている・・・というのも、非常にやりがいがあり、面白い仕事だと思っています。
また、自分のプロダクトデザインの経験も、プレゼンテーション資料作成の際などに役立っているのがうれしいですね!」

と語るIさん。着実にキャリアを活かして活躍していることが感じさせられました。

苦手分野は周囲がサポート、得意分野で周囲をサポート

聴覚の障害のため打ち合わせやミーティング等、多人数で話をする場では聞き取りが難しい場面に出くわします。そんな時は、例えばミーティング後に改めてメールで確認をする、ちょっとしたことでもメールでこまめにやり取りを行う、1対1で会話をする場を頻繁に設けコミュニケーションを蜜にとるなど、自らをフォローしているそう。そうすることにより、誤解や間違った伝達によるミスやトラブルを防ぎ、より業務が効率的に、かつ正確に進むことになります。

「自分にハンデがある分、できる最大限の工夫と努力をし、自分の力を発揮する場を広げたい、さらにそれを伸ばしていきたい・・・常にそう思っています。聴覚障害はコミュニケーション障害と呼ばれることもありますが、少なくとも自分の周り・自分に対してはそういったイメージを打ち壊し、きちんと仕事上のやりとりができるように工夫しています。そうすることにより、自然に任せられる業務も増え、仕事も充実するはずですからね。」

現状では満足しない!積極的な情報収集

また、日頃からアンテナをはり積極的に情報収集を行っているとのこと。本やインターネットの閲覧を初め、テレビの画像や文字から、また常に辞書を持ち歩いて不明なことや疑問に思ったことを都度調べているそうです。
Iさんが任せられている仕事の重要性や、周囲からの信頼も、そういった毎日の努力の賜物なのでしょう。

「現在の職場も業務内容も非常に満足していますが、まだまだ障害者の働く場として、改善の余地を感じています。
たとえば、オフィスやビル全体のユニバーサルデザイン化をもっと進めたいし、細かい点で障害者が働きやすい環境作りを率先して行っていきたいですね。
今の事務所は7階にありますが、災害時の車いすでの非難のことを考えるともっと低層階のほうがいいな、とも思いますし。」

という意見などは、Iさんの現状では満足しない貪欲さを感じさせられました

将来は、仕事でもスポーツでも障害者が活躍する場の拡大を!

仕事以外では、バレーボールに打ち込んでいるIさん。日本代表チームの副キャプテンも勤めているそう。来年9月にも台湾での試合に出場するそうです。
忙しい仕事の合間、メリハリをキッチリつけて土日はたっぷり練習。連休があれば合宿などにも参加し、大変ではあるけれど、それがストレスの発散の場にもなっているとのことでした。

「20歳の頃に先輩に誘われて始めたバレーボールですが、自分の生きがいのひとつになっています。今でもその先輩とは一緒にプレーしているんですよ!

子供の頃は、大人になったら総理大臣になって、障害者が活躍する場を広げるのが夢でした。現在も総理大臣・・・とまでは行かないまでも、たとえば政治家とか・・・別の形で障害者が活き活きと元気にスポーツや仕事に打ち込める、いろいろなことにチャレンジできる、そんな障害者と健常者の垣根がない社会にするために力を注ぎたいというのが目標ですね!」

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