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病気で落ち込んだ気持ちも、仕事でクリア!
Y.Yさん
| 障害部位 | 上肢・下肢機能障害 |
|---|---|
| 性別 | 女性 |
| 年齢 | |
| 業種 | 特例子会社(テンプグループ) |
| 部門/職種 | 事務部門/事務 |
病状悪化による生活変化
Yさんは遺伝性の四肢麻痺の病気でしたが、特に生活に支障を来たす症状は出ていませんでした。仕事も販売職に始まり、ブライダルサービス、給食調理・保育助手、医療事務など、結婚や出産というライフステージの変化に合わせ、絶え間なく継続してきました。しかし、身体のあちこちが攣る症状が徐々に出始め、歩行時には痛みを感じるようになってきます。しばらくは外出時に杖を使うことで対処していましたが、症状は更に悪化。2年前より、車椅子を使用することになりました。
「身体は手や足などだけでなく、内臓も攣ることがあり、それは堪らない痛みです。10年間続けていた医療事務の仕事も辞め、車椅子を使うようになった時は、かなり落ち込みました。」
気持ちを奮い立たせるには“仕事”!
当初は落ち込んでいたというYさん。しかし、ある日気持ちを転換させます。
「気持ちを奮い立たせるには、とにかく“仕事”と思い、区の施設に就労の相談に行きました。先ずはパソコンスキルが必要と考え、そこで通信教育を紹介してもらいます。しかし、学習開始後1週間ほどで、今の会社を紹介されました。車椅子で働けるチャンスは今しかないかもと思い、面接を受けることに。パソコンスキルの習得は後からになりましたが、その面接で採用が決まり、就職できました。」
お住まいの区の障害者就労支援窓口に先ず相談。ここで、車椅子で就業するためのアドバイスを受けます。アドバイスにより車椅子で就労しやすい職種や、就労に際して求められるスキルを把握。それをもとに、就労に向けて具体的な活動を開始しました。
客観性と柔軟な発想力でよりよい環境を作り出す
就職活動では、企業が事務職で求めるパソコンスキルをまず身につけることにしたYさん。その後、車椅子で就業可能な環境かを第一に応募先を検討します。ポイントの一つは車椅子対応の施設・設備か。もう一つは通勤可能な場所かでした。
「車椅子なので公共の交通機関を使わずに通える場所を希望しました。ラッシュ時の電車通勤はやはり厳しいです。バスはステップ対応のものもありますが、ラッシュ時の混雑や渋滞の中、ステップの上げ下げで時間をとってしまうのは、他の乗客の方に申し訳ない気がして駄目なんですよね。」
サンクステンプには自宅から車椅子だけで通勤。約1時間の道のり、雨の日などは大変ではありませんか?
「傘を差して自転車に乗れるよう、自転車に傘を固定する道具がありますよね。それを車椅子につけているので、結構大丈夫です。」
他にも日用雑貨を上手く利用して使い勝手をよくしたり、他人の迷惑になりそうな出っ張り部分を改良したりするなど、Yさんの車椅子には随所にアイデアが見られます。
自分自身がより快適に過ごせる環境。それはYさんにとって自分自身の利便性だけでなく、周囲の人も快適に過ごせる環境のようです。「第三者視点で見たらどうか」という客観性が、他人にも優しい工夫や配慮を生み出す基となっているのでしょう。そこに柔軟な発想力が加わり、様々な形の効果を上げています。
自分の責任は全うする!
現在の会社入社後は、インターネットで企業情報収集し、Excelの表にまとめていく作業を担当。1年ちょっとその業務を担当した後、今年の4月からはグループ会社の各種データ入力やDM発送準備、新聞からの情報収集など、より幅広い事務業務を担当しています。
「今までの職場では、健常者の中で尚更負けないように気を張っていました。今の職場は上司、同僚、後輩と皆さんのコミュニケーションがすごく良く、とても幸せな環境だと思っています。
日々の仕事では、まずはミスのないことを心がけています。あとは作業のスピードアップ。そのため、パソコンのスキルアップを意識して、家で勉強しています。また、家庭があるので、家庭に対しても責任があります。とにかく健康でいること。風邪などひかないように気をつけて過ごしています。」
仕事に関しても、家庭に対しても、自分自身の責任を意識しているYさん。その責任感が、自己のスキルアップや日々の健康を実現。今後も長く仕事を続けていく源となっているようです。


