アクセンチュア株式会社

アクセンチュアは、経営コンサルティング、テクノロジー・サービス、アウトソーシング・サービスを提供するグローバル企業です。18万1千人以上の社員を擁し、世界120カ国以上のお客様にサービスを提供しています。
同社は、以前より障がい者雇用に積極的に取り組んでいて、現在も40名近い方が様々な部署で多様な業務に従事しています。会社としても、障がいをお持ちの方たちの努力や能力に信頼を寄せていて、国で定められている障がい者雇用率を越えても尚、継続的に雇用を促進しています。
東京の溜池山王と横浜のみなとみらいにオフィスを構えるアクセンチュア。みなとみらいオフィスで人事を担当する中野さん、福島さん、若月さんに“障がい者雇用”への取り組みや、多くの障がいをお持ちの方が活躍するその様子についてお話を伺いました。
すでに多くの障がいをお持ちの方が働いているということですが、具体的にどんな部署でどのようなお仕事をされているのでしょうか?
現在就業中の方達は、様々な部門に所属しています。人事・総務やシステム部門やコンサルティング部門など、採用時に本人の希望をお伺いした上で、無理なく取り組んでいただけそうな業務内容を検討して最終的な所属部署を決定しています。
担当していただいている業務としては事務がメインです。PCを使用してのデータ管理や資料作成、社内便関連業務や備品管理など。また、オフィス内の軽作業をお願いしているケースやPCを使わないお仕事を担当している方もいます。
業務内容はそれぞれ異なっても、全社員が同じ目的に向かって進んでいますので、それを実感しながら日々に業務に取り組んでもらえているようです。
ここからは少し余談になります・・・。仕事をする上で一番大切なのが周囲とのコミュニケーションだと思いますが、仕事以外でも社員同士のコミュニケーションの場が多いです。
たとえば、ランチタイムに実際に聴覚障がいをお持ちの方が講師として教える“手話クラブ”を開催していて、一緒に仕事をする社員達を中心に手話を学んでいます。“グローバル企業”だけにアメリカの手話を知っている方などもいて楽しいですよ。そこで覚えた手話を使用して、仕事中会話している場面なども見かけることがあります。
他にもフットサルのサークルを見学に行っている方もいたり、年末の全社員参加のクリスマスパーティーを家族で楽しんでいる方もいらっしゃいます。
こうした仕事とはちょっと離れた場もコミュニケーションに一役かっているようです。

仕事に対する評価制度、障がいをお持ちの方のキャリアプランについて聞かせてください。
アクセンチュアでは、国が定めている雇用率に対してここ数年で水準を満たしているところです。評価について、現段階では、幅を持たせ、個人個人の働きや成果・業績に応じて個別の評価をしています。今後も評価制度について取り組んでいきたいと考えています。
“障がい”というのはその種類や等級だけではひとくくりにはできず、できること・できないこと・症状や状態がひとそれぞれです。ですから、仕事に対する評価についても“軸”を設けるのが非常に難しいと認識しています。
現状とのバランスをとりながら、障がいをお持ちの方がキャリアプランをより具体的に描けるような取り組みや制度の構築を実現することができればと考えております。
この、みなとみらいオフィスを見渡してもバリアフリー環境が整っているよう見受けられますが、具体的な設備や会社としての取り組みなど教えてください。
まず、現在整っている環境としては・・・バリアフリーでフラットなフロア設計、通路幅もデスクも広いスペースを設けています。
主な就業場所である10Fの出入り口にはスライド式の自動扉を設置しているので車椅子の方も歩行の際杖が必要な方も自由に行き来ができると思います。
セキュリティシステムのカードリーダーや退出ボタンの位置も通常より低位置に付け、退出ボタンについてはかざすだけで反応する赤外線感知タイプのボタンを採用しました。
また、通常専用の場所にある荷物用ロッカーも必要に応じてデスクの脇に備えつけ利用しやすいように工夫しています。

聴覚障がいをお持ちの方用としては、簡易筆談器やメッセンジャーを活用したり、防災用のパトライトを設置していざとなったときサイレンが聞こえなくて困るということの無いように備えています。
会議中など、隣の席に座った社員が、発言者の内容をメッセンジャーなどに書き込んで伝える・・・といった場面も見かけますね。メッセンジャーについては全社員が使用しているので貴重なコミュニケーションツールのひとつになっているようです。
こうした障がいをお持ちの方用の設備は、我々だけでは行き届いたものにしてくのが難しいこともあり、実際に使用する方々の要望や意見を積極的に取り入れています。
たとえば、オフィスのところどころに“スーパーのショッピングカート”みたいなものが置いてありますが、これも「通常の台車だと腰をかがめなくてはならず荷物の搬送がつらい」といった声から取り入れました。
ひとりひとり障がいの種類も程度も違うので、入社するにあたって細かくチェックをしています。
たとえば“車で通勤する”という場合に駐車場の確保だけではなく、通常の乗り降りを実際に体験してもらい、必要な配慮や雨の日の対応等、一緒に考えるようにしています。
他にも、コピー機に手が届くか?文房具を取り出すのがスムーズに行えるか?ドアの開け閉めが問題なくできるか?などもチェックリストを基に確認しています。
後になって、“実はこれが思うようにできない・・・”という話が出てきた場合は、周囲も巻き込んで解決するようにはしていますが、できる限り事前に対応しておいて、気持ちよく仕事をスタートして欲しいと思っています。
また、設備だけでなく、一緒に働く社員達に対しても、受け入れ前には“事前ミーティング”を行い、障がいに対しての知識や必要とするサポート、問題が生じたらどうするか?などをしっかり伝え、周囲の共通の認識の下、安心して就業いただけるような体制を整えています。
本人に対しては、面接時や採用決定後の打ち合わせはもちろん、入社時のオリエンテーションや、実際にお仕事がスタートしてからも、定期的にヒアリングの機会を設け、困っていることがないか?改善すべき点などはないか?を聞いています。
そして、会社としてできる限りそれらの要望をかなえたい・・・という気持ちで努力しています。
四半期ごとに実施されている管理部門全体のミーティングで、“障がい者雇用”についての啓蒙活動も行っているので、本人達からの“生の声”は、その機会にフィードバックをしています。
実際に、そういった声から生まれた制度もいくつかあり、たとえば、障がいをお持ちの方を対象とした定期通院サポート制度を導入しました。障がい内容に関連した定期通院に要した時間を有給として月に1回取得できる・・・というもの。「貴重な有給休暇を定期通院に当てたくない!」という要望がもとになっています。
アクセンチュアで一緒にお仕事するに相応しい人物像は?どんな方に入社して欲しいですか?
やっぱり“積極性のある方”です。もともと会社自体に「自ら進んで積極的に発言する」といったカルチャーがあるので、言いたいことは言って実行する、姿勢が大事です。
自分が“こう”と思ったことは、きちんと理論立て、みんなが納得できるように発言できれば、意見もどんどん取り入れられると思います。こうしたことに、障がいの有無は関係ないですね。
実際に、中途で入社された障がいをお持ちの方のアイディアで当初予定していたシステムとは別の物を導入するに至った・・・というケースもあります。
最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。
アクセンチュアでは、皆がそれぞれ活き活きと仕事をしています。それも、「自分の意見をハッキリ言う」という、我が社ではあたりまえの文化があってこそ。
面接の際も、自分が入社したらどんなことをやりたいのか?将来的にどうなりたいのか?また要望や希望の条件なども包み隠さずお話していただきたいと思っています。
我々も、皆さんに自分の目標に向かって生き生きとお仕事をして欲しいと願っています!

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